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なぜ、今の人は自分の責任を取れなくなったのか?
相手のことを思うことに慣れていないのか?
私はこの二つのことは、ある種の現代病だと思っています。
自分の子供のしたことに責任を取らない親。
自分の子供のことを考えて、思いやれない親。
この親から育った子供は、自分もそうなります。
された事がないので、わからないのです。
また、その親も同じような親に育ってる可能性がありますが、
時代が変わってきているので、ちょっと違う部分もあります。
例えば、戦前、戦後の大正や明治、昭和初期の時代です。
自分の祖父母がこの年代に育ってる場合ありますね。
この時代、食べるものがありません。
絶対的に物が足りない時代でした。
でも、そんな中で皆生きていました。
「欲しがりません。勝つまでは!」という言葉もありました。
とにかく、我慢、我慢、我慢・・・。
日本が戦争に負けても、物質不足は続いていました。
昭和20年、30年頃から、やっと人々の生活が、
今の世の中に近くなってきます。
団地に住むことがステータスでした。
今でいうなら高級高層マンションでしょうか。
車、エアコン、カラーTVなどの家電製品がステータスでした。
今でいうなら大画面テレビ、高級車、ドラム式洗濯機ですかね。
40年前の新聞の広告に、家具調TVが載っていました。
大昔のTVで、広告の中にはカラーTVと記載されていました。
今時、カラーって言葉さえTVに付けませんよね?
時代が変わって、技術は優れてきていますが、
実際の値段(価値)ってそんなに変わらないんですよ。
40数年前の新聞の広告で載っていたカラーTVのお値段は、
6〜7万円前後でした。
当時の初任給2万円の時代です。
今なら18万円とか20万円とかでしょうか?
約3倍です。
今のハイビジョンの大画面TVって60万円くらいですか?
安いのもありますが、ステータスと呼ばれるくらいのものは、
初任給の約3倍くらいだと思います。
実際、あまり価値が変わらないということがおわかりでしょうか?
では、なぜ親の育ち方が変わってしまったのか?
物をたくさん持っている事が、豊かだという幻想に騙され続けた結果です。
車にエアコンにカラーTVがあれば、裕福で幸福で豊だと思わされたのです。
この時代に子供の頃を過ごした、今の20代〜30代の人の親は、
自分の子供に同じ価値観を植え付けます。
物が豊富にあることは豊だと。
その挙句、人の心の豊かさを子供に教えることが無くなりました。
お金さえあれば、何でも買える。
物が豊富であれば、豊で心に余裕が生まれる。
人と同じことをしていれば、いじめられない。
人と同じことをしていれば、安心。
こんな状況を作ったのは、まさに日本です。
誰のせいでもありません。
戦後の荒んだ日本を立て直して、高度成長期に入り、
人々は科学や先端技術に心を躍らせました。
しかし、本当に大事な心を忘れてしまったんです。
今、少しでもこういう事に気が付き、忘れてしまっている人の心というものが、
あ〜そういえば・・・と思えるならば、ちょっと考えてみませんか?
本当に裕福なのは何なのか?物の豊かさ。お金の豊かさ、
それがあれば、心の底から幸せなのか??
ヒルトン氏は自分が天国に行ったら、資産は寄付するというニュースがありました。<
最後にお金や物は、持っていけないんですね。
どんなに高級な洋服や宝石を手に入れても、外側を飾るだけ、
去年流行りの服はもう形が違うので、来年は着れません。
でも、経験や人の感情や、心の豊かさは、ずっと自分の内側で光り輝くものです。
人の心の豊かさ。
これは資産です。
お金よりも高級な資産だと思います。
お金は自分がいなくなれば、子供たちなどに分配されます。
心が豊かな人の子供たちは、子供の心に資産が分配されています。
同じ資産です。
どちらも大切な資産だと思います。
あなたは自分の子供に、どんな資産を分け与えたいと考えますか?
あなたの今の心の資産価値はどのくらいだと思いますか?