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『当たり前にすること』

当たり前にしなければならない事をしないで、
「すごいですね」と言われるような事ばかりをしようとする人がいます。

例えば、自分の子供の面倒はみないのに、
ボーイスカウトやPTAに熱心に参加している人。
自分の部屋は掃除もせず汚いのに、ハウスキーパーの仕事をしている人。
他人のお爺さんやお婆さんの介護をしているのに、
自分のお爺さんやお婆さんの面倒は見ない人。

こんな風に、人から誉めて貰えるような事ばかりを大事にしている為に、
自分のことが疎かになっています。

部屋を掃除する。
顔を洗い、歯を磨く。
会社員なら、会社に行く。
学生なら勉強する。
主婦が台所の周りを片付ける。
動物を飼ったら世話をする。

こういう事は、しても誰も誉めてはくれません。
当たり前の事だからです。

大人が自主的にこれらのことをやっても、誰も誉めてくれないので、
人の家の掃除をしにいっただとか、他人の就職の世話をしただとか、
とにかく世話を焼きたがります。

これは、自分が充実してないから、他人の世話をすることで、
自分を充実させようという心理です。

自分の日常当たり前にしなければならない事というのは、
ちゃんとしようと思うとエネルギーが必要です。

でも、人の世話は感謝されるというエネルギーが貰えるので、
頑張れるという状況を作り出してしまう恐ろしさがあります。

今まで本を読んだりした事もないのに、
好きな人に好かれたいから本を読んで勉強するとか、
スポーツジムに通うとか、こういうのは自分の為になっていないだけでなく、
焦って生きているので、いつか人生に破綻がきます。

こういう人に、本を読むのは別に良いことじゃないとか、
ジムに通ったから、何だっていうの?という事をいうと、猛烈に怒ったりしますね。

本当に好きでやってる訳じゃないので、それを貶されると怒り出すわけです。

本当に好きなことをやっている人は、周りに何を言われても、
「そうかな?私はそうじゃないんだけどね。」と軽く受け答えができるんです。

得意になって本を読んでいることをひけらかしても、
得意になってジムに通っていることをひけらかしても、
自分の為になってないのであれば、意味がありません。

あなたの為にというのは聞こえは良いですが、
これは自分のことを当たり前に出来ている人がやることで、
初めて素晴らしい行動になるんです。

自分の今している行動は、何の為なのかを考えることで、
当たり前のことなら、単純にこなしていけば良いですし、
人から誉められたいと思ってしていることならば、
何も意味がないのですぐに止めるべきだと思います。

自分のしあわせは、意味のある行動から生まれますよ。

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