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『般若心経から学ぶ(1)』

般若心経というと、ご存知の通りお経です。

最近では、宿坊といって、お寺に宿泊し、精進料理を食べ、
写経をしたり、座禅や阿字観が行えるお寺があります。

料金が安いことと、心身共に健やかにという意味で、
随分利用される人が多くなってきたそうです。

宿坊は、質素で味気ない料理と、薄い布団で寒い夜を過ごすなど、
本当の修行のようなイメージですが、実はそんなことありません。

精進料理は確かに質素ではありますが、それは僧侶の方々が、
修行の一環として、身体作りをして頂くものですので質素で当たり前です。

しかし、精進料理には他にも意味がありまして、お客様をもてなす、
仏教的な行事やお祝いなどでも出される、仏様にお供えする料理でもあるのです。

それは肉や魚などの殺生はありませんが、
美味しいゴマ豆腐や、野菜の煮物、和え物など、種類も豊富で、
お腹いっぱいになるくらい、食べることが出来るそうです。

では、早速「般若心経」から学んでみましょう。

「色即是空 空即是色」

上から読んでも下から読んでも同じようですが、少し違いますね。

今日は「色即是空(しきそくぜくう)」を学びましょう。

般若心経の中で使われている「色」という字は、物質的現象を指しています。
源吾である梵語では「ルーパ」といいます。

簡単にいうと、「目に見えるもの」ということになります。
形あるもの、目に見えるものは、必ずいつか壊れるものだと、
色即是空は書いているのですね。

「空」はカラ、むなしいという意味です。
形あるものは、いつか空になり、空しくなるものだ。
こう書いてあります。

しかし、人は形あるものはいつか壊れることを知っているからこそ、
新しくものを作り続けているとも思えます。

子孫繁栄もそうです。建築物もそうです。
新しい技術や科学理論なども、あるものはいつか壊れることを知っているから、
新しく作りだしたり、発想していくものだと思います。

では、次の「空即是色」はどういう意味だと思いますか?
これを踏まえて、次のコラムで書いています。

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