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昨日くらいから20年以上も前に読んだ本を引っ張り出し、
通算5回目の再読をしている本があります。
「コンロッカー・ベイビーズ」
村上龍さんの作品です。
限りなく透明に近いブルーで賞を取ってから、
TVなどにも出演するようになった有名人ですね。
で、限りなく透明に近いブルーの少し後に出た小説が、
この「コンロッカー・ベイビーズ」です。
私の人生の中で、多々あるのですが、
何かに興味を持つと、それの話題がニュースになったりするんですね。
これも引き寄せの法則なのかな?
なんて勝手に思ってますが。
で、このコンロッカー・ベイビーズを読んで2日目なんですけど、
本日のニュースで赤ちゃんポストの事が出てました。
あぁ。
コンロッカー・ベイビーズを読んだことのない人の為に、
サックリ内容を説明しますと、コインロッカーに捨てられた二人の赤ん坊の話です。
(すいません。知ってる人が見たら、簡単過ぎ!って怒られる説明です…汗)
で、赤ちゃんポストについて、少し考えてみました。
捨てるぐらいなら生むな。作るな。という考えも御尤もです。
しかし・・・。実際にどうなのかな?
確かに、産んでも育てられないと思うなら、
作るようなことをしなければ良いんですよね。
理屈はわかります。
でも、100%避妊っての無い訳です。
出来ないようにしてても、出来ちゃうことはある。
まぁ、そうじゃないパターンも多いんでしょうけど。
次の問題として、産むか産まないか?ってことですけど、
どうなんでしょう?人それぞれ考え方はあります。
私は本当に育てられない環境なのであれば、
無理に産まない方が良いかな?と感じます。
冷酷かもしれないんですが、産まないのは悪だという風潮は、
身ごもった人を苦しめるような気がするんですね。
産みたくない…。けど、周りがそれを許さない風潮・・・。
命に関わることですから、安易なことは言えませんが、
産んで母親がいない子を作るよりは、とか、
産んでも愛情をかけて貰えない子を作るよりは、と思ってしまいます。
子供のためと言えど、自分を犠牲にして育てる覚悟は、
多分、この時点ではないんだと思います。
それを手助けもしない周りが、アレコレ言うのはどうかな?と…。
赤ちゃんポストには1年間で16人預けられ、
一人は元の親が引き取りにきています。
15人の赤ちゃん、命は助かりました。
生きているだけで幸せとは、多分いかない生活が待っています。
過酷な人生になると思います。
里親に引き取られて、愛情を注いでくれれば良いのですが、
日本の里親制度は厳しいです。
簡単に子供を引き取るようなことは今は出来ません。
詳しくは私も調べてないのですが、
昭和30年くらいまでは、比較的子供の戸籍のやりとりはありました。
子だくさんの家の末娘を、子供の出来ない妹夫婦に…とか。
愛情を注がれないで施設で育った子は、精神的成熟をするのが難しくなる…。
欲求が満たされない状態で育つってことです。
以前、読んだ心理学書に、
「神経症の親に育てられるくらいなら、親はいない方が良い」
という記述がありました。
その本は、その部分の記述で、かなり批判をされてもいたのですけど、
私はこの本にある意味賛成だなと思いました。
親がいない人にしてみれば、
親はどんな親であってもいた方が良いと感じると思います。
でも、本当にそうなのかな?と私は感じています。
虐待するような親でも、いれば良いと思いますか?
私は虐待するくらいなら、捨ててくれと感じます。
先ほどの赤ちゃんポストに預けられた子には、
外傷などは無く、健康状態も良いので、
虐待ということはないだろうと言われています。
虐待する親は、虐待する対象がいなくなるのを拒みます。
だから捨てたりはしません。
でも、苛めるんです…。
捨てられた子と、虐待されてる子、どちらも過酷な人生です。
どうしたら、こういう子が減るのかな?といつも考えます。
生まれてくる子に罪はない。
でも、産んだ人にも罪がない場合もある。
良いとか、悪いという基準じゃなくて、
別の見方で、どうにかならないかな・・・と思います。