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要因はたくさんありますが、人間関係の問題はまず、自分と他人との境界線が曖昧な人ほど起きやすいということが挙げられます。
他人は他人、自分は自分という境界線が曖昧な為に、他人にたいしての欲求が多くなったり、逆に誰かれ構わず気を使い過ぎてしまったりすることで、疲れ果ててしまうのです。
他人と自分とは違うんだ!という考えが、しっかりと身についていない人は、他人は自分と同じような考えになるだろうと、勝手に思い込んでしまいます。
勝手に思い込んだ揚げ句、違う意見だったり、反論されたりすると、裏切られたような気持ちになってしまうのです。
以下の事例をもとに、問題のある人間関係を分析してみましょう。
私は結婚4年目の専業主婦をしていて、子供も1歳と3歳で2人います。私の大学時代の友人なのですが、「専業主婦は、子育てが大変だと言って、旦那の給料をあてにして生活しているだよ。 社会に取り残されて、子供が自立したら自分の存在意義が無くなって、旦那とも仮面夫婦になってくんじゃない?」と言われました。
私は確かに専業主婦ではありますが、子供の教育や家のことなど、自分なりにですがしっかりやって、旦那には外で、私は家で、お互い支え合って生活していると思っていただけに、友人の言葉はショックでした。
社会で働いていないと、食わして貰っているとか、子供が成人したら、自分の無価値観に悩むようになるのでしょうか?それに専業主婦は、社会に出ている人よりも地位が低いのでしょうか?
価値観の違いと言って片付けるのは簡単ですが、実際に専業主婦と、独身キャリアウーマンとの違いをしっかりと把握することで、自分がどちらの立場になっているとしても、自分に自信を持って生きていく事ができます。
専業主婦の仕事を1年間、残業代も含めて同じように業者に頼むと2000万円ほどの料金がかかります。専業主婦の人は、そのくらいの価値のある仕事をしているのです。でも、だからと言って夫に2000万円払って下さいというのは大間違いです。
独身キャリアウーマンの場合、平均で年収は1000万円程度になります。この場合、外資系に勤めていたり、主任クラスくらいまでなる程の実力が必要になります。独身キャリアウーマンの場合は、どんなに疲れて家に帰っても、暖かく迎えてくれる夫や子供がいませんので、精神的に支えになてくれる人がいて欲しいと思うようになります。
どちらも一長一短です。人の為に家庭で仕事をこなすのか、社会の為に企業で仕事をこなすのか、形は違いますが、どちらもエキスパートの誇りがあれば、どちらの立場であっても、自分の環境に心を乱されることはなくなると思います。
専業主婦は家庭での仕事のエキスパートであるという誇りを持つ事です。すべてが自分で切り盛りしているという事ではなく、家事全般を自分の家庭でこなすのは、専業主婦が一番上手で効率も良い、という誇りが持てるくらいのエキスパートになれば、誰に何を言われても自信が持てるようになります。
事例のように、お互いに支え合って生活していくという考え方は、企業でも家庭でも同じです。外で仕事をしている人に対して、食事を作ったり、洗濯をしたり、休息を取り易い環境を作るのが、主婦の仕事です。
子育てこそ、母親にとっての大事業です。20年にも及ぶ大事業をこなしていかなければなりません。子育てにやり直しはききませんし、失敗も許されないのです。過保護にもせず、放任にもせず、程良い距離感を保ちつつ、肉体的に成人になる頃までに、自分の人生を自分で歩む力を身につけさせるのが子育てです。
子育てをしっかりやろうと思えば、専業主婦である方が、じっくり取り組むことが出来ると思います。共働きの場合も、もちろん子育ては出来ますが、どうしても時間の拘束がある分、母親に負担がかかってしまいます。専業主婦の子育ては、仕事をしている母親に比べ、一緒に過ごす時間が多くなりますので、じっくりと子育てを行って下さい。